小さなwebカメラ越しに、見知らぬ男たちへ身体を開いて金を稼ぐ紀子。
とある組織の運び屋をし、両翼を失ったセスナ機をアジールにしている雅之。
共に暮らす二人は大事なことに触れぬまま、すれ違い、日々を漂うように過ごし、目の前に横たわる問題の解決を保留し続けていた。陽が傾き、街に影がのびるとき、現実と虚構の間で揺れ動く二人に、決定的な瞬間が訪れる。
淡々としたリズムの中で男女の繊細な感情が織りなす恋愛劇。
1981年茨城県生まれ。日本映画学校(現:日本映画大学)卒業。
3本の短編を自主制作した後、2014年に ndjc:若手映画作家育成プロジェクトに選出され、「good-bye」を監督。
こちらが高い評価を受け、カイロ国際映画祭 Cinema of Tomorrow インターナショナルコンペティション、カメラジャパン・フェスティバルに出品される。
長編映画「東京の光」が公開待機中。