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昼はスクラップ工場、夜は交通誘導員として働く寅岡(40)。
18 年前にヴィジュアル系バンドのボーカルとしてメジャーデビューを果たしていた寅岡は、バンドマンである
ことにすがりつき、定職にも就かず、妻に見放され、ここまでズルズルと生きてきた。
そんなある日、突然の余命宣告を受ける―。死ぬかもしれない。自分には何が大切か。自分に何が出来るのか。
妻と暮らしている愛息に己の生き様を見せるため、最後になるかもしれないライブ敢行へと動き出すがさまざま
な運命が行く手を阻む。果たして、ライブの行方は、そして想いは届くのであろうか…。


万田祐介
寅岡 / 中年バンドマン

1978年3月18日生まれ。東京都出身。玉川大学在学中にミュージカル部に所属し、俳優の道へ。東京セレソンDX(現TFJ)を中心に様々な 舞台に立つ。出演作に「歌姫」「夕」「流れ星」など。映画では堤幸彦監督「くちづけ」(13)に出演。今後は万田邦敏監督「SYNCHRONIZER」の公開が控えている。

鈴木コウヤ
松根 / ラーメン店/紅い六弦琴

1970年12月13日生まれ。東京都出身。法政大学を卒業後、花組芝居研修生を経て東京乾電池劇団員。03年に退団後、イーピン企画制作のミステリーイベントを中心に「きのうみたゆめ」(13/鈴木裕美演出)「探索」(12/山内ケンジ作・演出)、「非・バランス」(01/富樫森監督)などに出演。

畠山智行
牛島 / 八百屋/漆黒の律動

1965年10月14日生まれ。青森県出身。舞台を中心に活動していたが映像にも活躍の場を広げ「押忍!!空手部」(90)で映画デビュー。舞台ではミュージカル「赤毛のアン」で華原朋美、島谷ひとみの相手役を務め、「母さん」では主演に抜擢される。近年では津軽弁シンガーとしても活躍中。

森本のぶ
辰巳 / 神主/金色の四弦

1979年9月23日生まれ。京都府出身。主な出演作として井筒和幸監督『黄金を抱いて翔べ』、北野武監督『龍三と七人の子分たち』など。瀬々敬久監督『64 - ロクヨン - 後編 』では、指揮車乗車メンバーを好演した。今後は、マーティン・スコセッシ監督「沈黙 SILENCE」の公開が控えている。

岡田あがさ
圭子 / 寅岡の元妻

1986年9月18日生まれ、埼玉県出身。明治大学文学部文学科演劇学部中退後、舞台を中心に正統派ヒロインからエキセントリックな役まで幅広い役柄を演じ分ける。舞台『ブエノスアイレス午前零時』(14)、『コインロッカーベイビーズ』(16)、映画『20 世紀少年<最終章>』(09)、TV『華和家の四姉妹』(11)など多方面で活躍中。

信川清順
馬淵 / CD店店主

1981年2月22日生まれ。埼玉県出身。2001年から解散までエロバカショック集団 HIGHLEG JESUS 所属。31歳の時、韓国へ語学留学。帰国後、アラフォーカバーダンスユニット BITSTAR を結成。主な出演作に、映画「自虐の詩」「ディアーディアー」テレビ「モテキ」「アラサーちゃん無修正」「神の舌を持つ男」舞台「真心一座身も心も」「キバコの会」など。

芦田崇
同僚 / スクラップ工場の同僚

1984年6月30日生まれ愛媛県出身2009年劇団俳優座演劇研究所入所。翌年から劇団の本公演や外部の舞台に出演。映画出演は本作が初めて。来年8月には自身で企画し、名古屋の劇団オイスターズから平塚直隆さんを招いた、劇団俳優座 Labo 公演が新作書き下ろしで上演され、出演予定。

小宮孝泰
猿渡 / 誘導員の同僚

1980年、コント赤信号としてTVデビュー。30代からは俳優として、舞台や映画・ドラマで活動する。2004年に文化庁文化交流使によりロンドンに演劇留学し、王立演劇アカデミーで一人芝居の英語口演も行う。近年は学生時代から培った落語の高座も多い。主な出演映画は「ゲロッパ」「釣りキチ三平」「わが母の記」など。

小畑みなみ
白鳥 / 幼稚園の先生

東京都出身。モデルとして、リンネル、nuComfieなどのファッション雑誌の他、趣味の登山を生かし、ランドネ、GOOUTなどのアウトドア雑誌でも活躍。映画、舞台の他Canon、ジョージアなどのTVCF、アーティスのトMVにも出演し、幅広い分野で活動している。

伊藤恵 / 牛島の嫁
太平 / 医師
唐沢龍之介 / ニュースキャスター
なな瀬 / ホールの案内係
白木けい子 / 看護師
水津亜子 / 裕太のママ友
加賀谷光輝 / 裕太
秋田樹 / 中学生
村澤奏羽 / 中学生
杉本安生 / 本屋の主人

DIRECTOR

監督・脚本 加瀬聡

1975年千葉県生まれ。美容師、バンド活動、フリーター等多岐の職業、活動を経て、日本映画学校へ入学。 卒業後、フリーランスの映画助監督として
数々の作品へ参加。2011年、長編処女作「SPINNING KITE」が 世界 13の映画祭、映画賞でノミネートと受賞を果たし、2013年に劇場公開される。
同年、松竹配給によるオムニバス映画「埼玉家族」の一編、母親編「キャンディ」を監督。
その後、2014年に ndjc:若手映画作家育成プロジェクトに選出され、ホームドラマ「もちつきラプソディ」を監督する。